(六日目)
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【ベトナム・ホーチミン】『旅の終焉』ベトナム・ホーチミン旅行記#5 | 遠征guy旅行・留学
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【ベトナム・ホーチミン】『ベトナムの洗礼』ベトナム・ホーチミン旅行記#1 | 遠征guy旅行・留学
帰還

電車に揺られながら私は遠のく意識の中必死に乗り過ごしまいと睡魔に抗った。
まともに目が開かぬ状況で乗り換えの駅で間違った電車に乗ってしまうなどアクシデントもあったが私はなんとか最寄り駅にたどり着いた。
日本はベトナムと比較すると非常に蒸し暑く最寄駅から家までの10分は荷物の重さと積み重なった疲労も相まって文字通り地獄であった。
家に着くと同時に私は久しぶりにまともな水圧とまともな水温のシャワーを浴び、ちゃんと泡立つ石鹸で体を洗った。
午前十時半あたりに家に着いたのだがシャワーの直後私は眠ってしまい、バイトに向かう時間である十八時になってようやく目を覚ました。

バイトの後、戦利品を家族に自慢し、妹に買った帽子は本人が気に入らなかったため母親のものとなった。
床に就く前にこの記録を書き終えようとしているのだが念願の日本への帰還が果たされたにもかかわらずどこか物足りなさや寂しさを感じる自分がいた。
まだ心はホーチミンの町を彷徨っているのであろうか。
わずか五日間の滞在であったがあの町にどこか「故郷」を見出していたのかもしれない。
大都会の中心にある私の実家にはない安心感や心を満たしてくれるものがあの地には確かにあった。
おにぎりせんべいのにおいをさらに強烈にしたような悪臭と排気ガスが立ち込め、心荒ませる出来事も多々あり決して日本と比べてよい暮らしができる国とは言えないかもしれない。
だがしかし私はあの国に近いうちに必ず戻りたいと思う。
そして巨木が立ち並ぶ町中を歩き息の詰まる排ガスまみれの空気を、道路横断時のドライバーとの心理戦を骨身にしみるまで味わうのである。
(完)
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